映画評論家、町山智弘氏も指摘しているが、大惨事に見舞われても逃げ惑う以外何もできない「普通の人々」の
視点から描いた革新的怪獣映画が、これ。
「大怪獣東京に現わる」
監督:宮坂武志
脚本:NAKA雅MURA
製作:吉本興業株式会社 ほか
関西弁の竹内力、やっぱりボコボコにされる田口トモロヲ、奥野敦士(歌える彫師のチョッキン)、崎山凛(ロシア総番長アリョーシャ)らが次々に登場。
さらに奈良の故売屋の親父やら宗谷岬でアリョーシャの上陸に遭遇した婆ちゃん、味噌こんにゃく屋の奥方の姿まで!
「カオルちゃん最強伝説EPISODE2:ロシアより愛をこめて」と同じ面々がゾロゾロ出てきてワクワクさせる、'98年公開の大怪獣映画!
西日本を蹂躙する「
空飛ぶカメ型怪獣」VS東京を焼き尽くす「
火を吐くトカゲ型怪獣」の死闘という設定じたい、日本全国総番:村山カオルとソビエト連邦最強の男:アリョーシャ・カラマーゾフの激闘を描いたEPISODE2とほとんど同じか。
ただしご存じのとおり、2大怪獣の姿は一度も画面に映らないので、「
ゴジラ対ガメラ」を期待すると間違いなく肩すかしをくらう。
そのかわり、東京に
怪獣が現れてもだらだらと続く地方都市の日常とか、怪獣騒動のどさくさに紛れて欲望のままに行動する変態教師とか、とにかく通常の怪獣映画では描かれないシーンが続出する。
人間が初めて巨大な怪獣の姿を目の当たりにした瞬間、
恐怖ではなく畏怖と感動を覚えるという描写がたまらなくリアルでいい。
それに自衛隊(韓国・北朝鮮・中国連合軍だっけ?)の攻撃に傷ついていく怪獣を見て、思わず同情してしまう人々の気持ち、すごくよくわかる。
幼い頃、燃える夕陽に染まりながら阿蘇山の火口に落ちていくラドンを観て、私は泣いた。
はっきり言ってユル〜い映画だけど、「カオルちゃんシリーズ」
誕生前夜の息吹きを強烈に感じさせてくれるので、
「合格!」 (ここ、
古井榮一さん風に!)
「ワレ誰じゃい?」「イサミちゃんじゃボケ!」
「%&$TVJ*‘P#$”&%$〜!」
「通天閣、しばしば見たこと、あるのですか?」
いろんなところから、かってに画像をいただきました。多謝!