今月は70年代から80年代にかけて、ほんの一瞬だけヒットチャートを賑わしたワンヒット・ワンダー:いわゆる一発屋と呼ばれるミュージシャンの面々を三回にわたってご紹介します。
第二回は、あとちょっとの差で10ccやクイーンやエアロスミスになれなかった、「惜しかったバンド」4組の登場です。
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「君のナンバー 5-7-0-5」シティ・ボーイ
70年代って、ELOの「テレフォン・ライン」とか、電話の呼び出し音から始まるドラマ仕立ての曲がいろいろ流行りましたね。
この「君のナンバー 5-7-0-5」もやはり「ピッポッパッ」で始まり、続く「ファイヴセヴノファ〜イ!」の分厚いコーラスが印象的な一曲です。
この独特のコーラスやよくまとまった楽曲のせいで、当時はクイーンや10CCと比較されていたみたいです。
この曲が日本で流行ったのは'78年秋。
ビリー・ジョエル「ストレンジャー」、ストーンズ「ミス・ユー」、バリー・マニロウ「コパカバーナ」、ビージーズ「恋のナイトフィーバー」、ボストン「ドント・ルック・バック」、クラプトン「ワンダフル・トゥナイト」、フォリナー「ホット・ブラッディド」なんかと同期ですね。
シティ・ボーイは数枚のアルバムをリリースしたらしいけど、これ以降その名を聞いた記憶がまったくありません。
A
「チェリーベイビー」 スターズ
"Stars"じゃなくて"Starz"。
なんちゃってエアロスミスなロゴマークがカッコよかった。
で、77年発表の「チェリーベイビー」だけど、日本で売れたのはこの年の初夏。
キッス「ハードラック・ウーマン」、クイーン「手をとりあって」、エアロスミス「バック・イン・ザ・サドル」、10CC「愛ゆえに」、ジグソー「スカイハイ」(二回目のヒット)などが流行ってた頃です。
当時大人気だったクイーン、キッス、エアロスミスがハードロック御三家と呼ばれており、巷には「柳の下の四匹目」を狙うバンドがたくさんおりました。
そのなかでかろうじて記憶に残っているのが、「ロック界の貴公子」エンジェルと、この「小型エアロ」なスターズです。
ルックス重視で楽曲がトホホだったエンジェルに比べると、スターズの曲はかなりいいんだけど、ちょっと個性がたりなかったか。
B
「スカイ・ハイ」 ジグソー
日本ではジミー・ウォング&ジョージ・レイゼンビーの同名映画と「千の顔を持つ男」ミル・マスカラスと、あといろんなTVCMのおかげで75年以来何回もヒットしている名曲ですね。
このバンド、ほかにも何曲かヒット曲があるらしいけど、知らんなあ。
ベストアルバム聴いてみたけど、この一曲が突出しすぎてます。
バグルスやパイロットなんかもそうだけど、バンド結成早々にこんな凄い曲を世に出してしまったら、絶対あとがしんどいですね。
C
「アクション」 スイート
スレイド、パイロット、ジグソーと3大関が出そろったところで、いよいよ一発屋の横綱、スイートの登場です。
もちろん「リトル・ウイリー」も「フォックス・オン・ザ・ラン」もいい曲だけど、この「アクション」があまりにもカッコよすぎて他が霞んでしまいます。
ハッタリ上等なイントロ、ビシッと決まるコーラス、威勢のいいリードギター、どれをとってもこのバンドの力が120%出ている気がする。
ちなみにクイーンの「天使のコーラス」に対して、スイートのは「悪魔のコーラス」というらしい。そんな話、巷で聞いたことないけど。
例によって「オールジャパン・ポップ20」の資料を参照すると、この曲がトップ40にランクインした'76年3月末のチャートは、1位がクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」、2位と3位がベイ・シティ・ローラーズ、9位がジョージ・ハリスンの「ギターは泣いている」、戻って4位がK.C.& サンシャイン・バンド 「ザッツ・ザ・ウェイ」、以下スタイリスティックス 「愛がすべて」、バンザイ「ビバ・アメリカ」など、ディスコ勢の健闘も目立ちます。
そんなちょっと甘い目のヒットチャートの中で、この完璧なハードロックだけがキラリと光っていたんですなあ。
それでは今回も、You Tubeから拾った@〜Cの映像をお楽しみください!